前回までのあらすじ
オレはサラリマン名社畜、鼻声シェフ。ハナマサに遊びに行って、黒ずくめの男の怪しげなピラフのレシピを目撃した。
レシピを見るのに夢中になっていたオレは、適当に入れた、もう一つの新玉ねぎの水分に気付かなかった。ピラフは新玉ねぎから出た水分にびちょびちょにされ、朝炊けたときにはぺっちょりしていた!!
正体を隠すことにしたオレは、(中略)ピラフの使い道は、依然として謎のまま…!
「小さくなっても頭脳は同じ!迷宮なしの名探偵!真実はいつもひとつ!!」
というわけでピラフをおいしく食べる副菜、鶏の照り焼きを作ってみました。
前の日の晩に冷凍していた鶏の胸肉を1枚まるまる外に出しておいて放置します。
☆ワンポイントテクニック☆
このとき鶏肉にポジティブな言葉を投げかけることで鶏肉の代謝が活発になり、味の濃い鶏肉になります。
(あなたもポジティブな言葉で一日がんばれるでしょう?)
朝起きたらたっぷりのオリーブオイルをできるだけ高い位置からフライパンに誤ってこぼします。
☆ワンポイントテクニック☆
この落差を利用してオリーブオイルをフライパンにたたきつけ柔らかくし、オイルに味が染み込みやすくしましょう。
(味に大きく影響する部分です!念入りに!)
次に鶏肉を皮から高温で揚げるように焼きます。
☆ワンポイントテクニック☆
このとき右手を左手より少し高い位置に上げておくと右手より左手に血がたくさん回るので、カリッとした仕上がりになります。
(高ければ高いほど吉!)
裏返したら身の方も高温で火を通します。
☆ワンポイントテクニック☆
このとき水を飲んで水分を取っておくと、喉の渇きが無くなります。
(鶏肉が焦げにくくなる効果も期待できますね!なんでやねん!)
で、味付け!!!
今日は甘辛い味付けにするので酒、みりん、醤油を4ガロンずつ投入してください。
☆ワンポイントテクニック☆
4ガロンは約16リットルに相当します。レシピに頼っていると痛い目にあいますよ。ぼくはあいました。君はどうだ?だまされないで!真実はいつもひとつ!
煮詰まったら完成です。ピラフをかたわらに寄り添っての入場です。
☆ワンポイントテクニック☆
盛り付けるとき、お皿に乗せるとテーブルが汚れません。ぜひ一度試してみて!お皿はつねにひとつ!
もう一品は昨日から引き続きのかきたま汁です。
では、食べてみましょう☆
もこみちくーん?お味の方はいかがー?
・・・うまいっ!
ナイフで切った時にはサクッとした感触、断面からは油の玉のういた透明な肉汁が、何もしていないのにまるで絞ったようにとぷとぷと出てきます。
フォークで突き刺したそれを口に運ぶと最初の触感はクリスピーな皮がカリッと音を立てて歯の下で砕けるのです。
甘辛いつけだれに包まれたたっぷりとした肉塊に歯が届くと柔らかな肉は口の中でほろりとほぐれ、あぁ、今肉を口いっぱいにほおばっている!という幸せな感情が口から体全体を駆け巡ります。
そしてニンニクの香りの強いつけだれは肉の断面から湧き出る肉汁と混ざって、かたわらに積み上げられたピラフを浸しています。
ピラフは味付けは薄めにハーブをきかしてあってホタテの旨みが既に米粒にきちんと染み込んでいて。
照り焼きのつけだれがかかった部分をフォークにうずたかく積み上げて、肉と一緒に口の中に放り込むのです。
カリッとしてじゅわっとした肉と、たれの染みた米の飯をいっしょに噛みしめるといううまさ!
合間には中華風に味付けられたぷるっとした卵スープで口の中の味を洗いましょう。
鶏の胸肉は何百グラムあったかわかりませんが、1合近いメシといっしょに見事完食です。
朝から食べ過ぎかい?
これが元気の源ってやつよ!ごちそうさまでした!行ってきます!