なんかね。この前小耳に挟んだんですけど、Billsっていうレストランがどうやらあるらしいんですよ。
でね、なんかね。世の女子たちは
「早起きしてBills☆でパンケーキ食べ過ぎちゃった☆きゃわわ☆ (*´∀`*)テヘッ」
みたいなのに憧れてるらしいんですよ。どうやら。たぶん、きっと。そこはかとなく。これ読んでるあなたも。実は。心のどこかでは。ぼくも。というか。ぼくが。
へぇ
作ろうじゃない。
それ、作ろうじゃない。
世の中にはモテメシというジャンルが御座いますが、パン・ケーキってのは王道モテメシなはず!
パン・ケーキ王に!俺はできるだけなる!
で、パン・ケーキ王的にまずは昨日のパンケーキの種にバナナを潰して混ぜてみました。
さっぱりわからないけどこれババナ混ざってるんです。
で、そのナババが入った種を焦げないように焼きます!
そりゃっ!
まあまあ!悪くない!というより、焦げてない!さすが!パン・ケーキ王さすが!
はい、これで「ぼくのかんがえたさいきょうのくどきもんく」が使えますね。
アケミは少し終電を気にしていた。今からお会計を済ませたりしたらきっと11時半を回ってしまう。でもカズヤは半分ほど残ったジントニックを飲みながら珍しく流行の話を始めたのだった。「Billsっていうレストラン知ってる?」アケミは土曜お昼の番組でそんな名前のお店が紹介されていたことを思い出した。確か、表参道だったかな?カズヤはそんなアケミにお構いなしに続ける。「七里ケ浜に初めてできてね」「外のテラス席に座って海が見渡せてるんだ」へぇ、そんなレストランがあるんだ。天気がいい日はきっと気持ちいいだろうな。「そこではランチじゃなくて朝食を食べる。7時半に開店してリコッタのパン・ケーキをメープルシロップに浸してバナナと一緒に食べるんだ」なにそれ。すごく楽しそう。ちょっと早起きして行くのもいいかも…。「ニューヨーク・タイムズでは世界一の朝食って書かれて、正直な話す ご く う ま い」アケミはその話に惹かれ始めていた。カズヤはそこにわたしを連れて行くつもりなのだろうか?ぼんやりと二人でテラスに腰掛けて、朝のそよ風に吹かれる姿を想像する。友達のわたしに対していつになく真剣なカズヤの話しぶりに、アケミはちょっとだけキュンキュンしていた。「アケミ、Billsのパン・ケーキはすごくうまい」「めちゃくちゃうまいんだ け ど 、俺のパン・ケーキの方がうまい」
ズキューン!
「bills行くくらいなら俺んち来いよ!」
ズキューン!バキューン!
キュンキューン!
アケミは恋に落ちる自分をしっかりと自覚しながら頭の片隅で明日は二人で朝ごはんかな…
と、ここまで妄想をしてたらホットケーキ焦げてた。
自分にひいたわ。
で、今日は炒めたレモンハーブのソーセージを添えてフィニッシュです。
しょっぱさがアクセントになっておいしいれす(^q^)
行ったこと無いのに今ぼくBillsにめちゃくちゃ詳しいれす(^q^)
この口説き文句でうまく行った人いたらコメント欲しいれす(^q^)
だが!負けたままで戦いは終わらない!
いや、朝ごはんに勝利など無いのだ!
あるのはただ!笑顔のみだ…!!
次号!「家の表札にBillsって書こうかと思った」
明日も絶対見てくれよな!\( ^q^)/