「あっ!」
社畜は、思わずさけびました。
モモクロの西武ドームライブが、当たったのです。
「モノノフ、ぼくはとうとう見たよ! ああ、なんてすばらしいんだろう!」
社畜はうれしくてうれしくて、涙をポロポロとこぼし、モノノフの首をあたたかくぬらしました。
「モモノフ、ぼくはもう疲れたよ。少し眠ってもいいかい?」
「ワン」
社畜とモモノフは、しっかりと抱きあったまま目を閉じました。
社畜はいい年したサラリーマンでしたが、モテキを見たときにはバカにしていたモモクロにすっかりやられてしまっていたのです。
Chai Maxxのサビが踊れないなら今すぐ寝ずに練習するかそのベースボールシャツを脱げと言われたのも今となってはいい思い出でした。
社畜とモノフフは抱きあったまま冷たくなっており、二度と目を開く事はありませんでした。
社会から逸脱した社畜は明日会社に戻れるのか!
これは朝ごはんブログじゃなかったのか!
大丈夫!
怖くない!